ジョージ ナカシマ記念館 George Nakashima Memorial Gallery

1階:受付、ショップ、カフェ 

2階:第一展示室、第二展示室

ジョージ ナカシマ記念館は、日系アメリカ人家具デザイナー、ジョージ ナカシマの生き方や、ものづくりに対する考え方、その哲学を、作品を通してたくさんの人に知ってもらいたいとの思いから生まれました。

1964年以来、ジョージ ナカシマが世界で唯一その技術を認め、ともに家具製作をしてきた桜製作所が創業60周年を記念して設立。1930年代、レイモンド事務所で建築家として勤めていた時代に設計した軽井沢の聖パウロ教会の椅子、1964年に製作の第一歩としてアメリカの工房から送られてきたサンプルをはじめ、1968年第1回小田急ハルクの展覧会の出品作など、日本とアメリカ双方で製作された約60点の作品を所蔵し、ナカシマの生い立ちをたどる貴重な写真や手紙、ドローイングとともに展示しています。

アメリカ、ニューホープの工房以外では、ジョージ ナカシマの作品を鑑賞できる場所として、世界で無二のところと言えます。

メッセージ

「木」と「自然」と「家族」を心から愛した人、ジョージ ナカシマ

ナカシマさんの写真を整理していると、あらためてそう強く感じました。

ナカシマさんは1964年、彫刻家 流政之先生のご紹介で初めて高松に来られました。
高松空港に着いたYS-11のタラップを降りてきたナカシマさんと握手をした時から、長いおつきあいが始まったのですが、 その時は、こんなにも私達の人生と会社に大きな影響を与える人だとは、思ってもみませんでした。

「木から始めること」「木を知ること」「木のこころを読むこと」「木と対話すること」…
今も私達が常に心がけ、大事にしていることを教えてくれたのは、ナカシマさんでした。

自然の中で、人よりはるかに長く生きてきた大木。
「その長い年月を思い、木を活かす次の働き場所を見つけてあげることが大切です。」
家具を作る時、木と対話しながらナカシマさんはいつも心がけていました。
ニューホープの工房近くに、枝を大きく広げた古い大木があります。
仕事に疲れたり悩んだりした時は、その木の近くで長い時間何もせず、静かに木を見つめていたそうです。

この記念館が、ジョージ ナカシマさんの木と家具に対する深い思いと愛情を、 どの程度皆様にお伝えすることができるのか、不安もありますが、 時間が許す限りゆっくりご覧になってください。
そして、少しでも「木の素晴らしさ」「家具の美しさ」を感じていただければ、ナカシマさんもきっと喜んでくれると思います。

最後になりますが、記念館設立に様々なご協力をくださいました、ミラ&ジョン、ケビン ナカシマに心より感謝申しあげます。

ジョージ ナカシマ記念館 初代館長 永見眞一

車いすご使用の皆様へ

当館はバリアフリー施設となっておりません。記念館展示室は2階にあり、階段を使用致します。 車いすご使用のお客様は、当館スタッフが簡易担架を使用し2階にお連れするようになっております。 (2階では当館で車いすをご用意しております。)当館スタッフが足りない場合、展示室に上がって頂けない場合がございます。
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